昭和50年06月28日 参議院 公職選挙法改正に関する特別委員会公聴会

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公述人(マスコミ関連産業労組共闘会議事務局長) 隅井孝雄
御存じのように、新聞では拡張販売のために無料の見本紙を使うことがよくあります。特に、最近では新聞社の競争が激化していますから、見本紙とか、宣伝紙の数もふえているわけですね。

まあ、新聞各社は秘中の秘ということで公表しておりませんけれども、私どもの責任を持った調査では、非常に控え目に見ても、この種の、新聞社が出している宣伝のための、無償で配る無代紙が、発行部数の3%を下回ることはないというふうな調査結果が出ています。

いまの新聞発行部数が、1日大体4000万部というふうに言われていますから、少なくとも1日に全国で100万部を超える新聞、発行部数のうちの100万部を超える新聞が、無償というふうなことのために使われるということを前提にして、印刷をされているという事実があることを知っていただきたいと思います。